【書籍紹介】私が「ダメ上司」だった33の理由
およはーございます。たくやです。
今朝も涼しいですね。
我が家には盆栽があるのですが(私の趣味です)、昨日の雨で水遣りが楽で助かりました。
「もっと降れっ!!」と思ってたら、次は台風ですね。
それは困ります。
鉢がこけまくって割れる!!
楽を求めたせいですね。罰が当たりました(笑)
前置きが長くなりましたが、今回は書籍紹介です。
最近読んだ本の中から1冊。
私が「ダメ上司」だった33の理由
著:午堂登紀雄
です!!
本書の背景
著者は経営コンサルタントとして活躍されたのち、不動産仲介業を中心とした事業を立ち上げ、30人近くの従業員を抱えていました。
その会社の設立~崩壊までの5年弱を振り返り、マネジメントの失敗例と上手くやる方法を書いています。
世の中にマネジメントに関する自己啓発本はたくさんありますが、ご本人の失敗談をベースに書かれているので、非常に生々しいです(笑)
私自身、失敗と成功を繰り返しています。
本書を読みながら苦しんだ過去が思い出され、気分が沈みました(チーン)w。
ただ、33の失敗例をもとに解決策が書かれているので、説得力があります。
リーマンショックという時代背景もあるので、一概にマネジメントの失敗とも言えない部分もあるように思いますが、そこは真摯に現状を受け止め分析されいます。
本書の構成
著者自身の体験をもとに、
- 上司としてのマインドセット
- 自身のとった行動/とるべき行動
- コミュニケーション(話す/聞く)
- 部下のモチベーション
- 部下の育成
- 退職
という構成になっています。
最初から読んでいくと、失敗事例が重複して説明されている部分もありますが、
逆を言えばどこから読んでも背景を理解して読み進めることができます。
読み手の興味は人それぞれだと思うので、途中から読んでも勉強になると思います。
でも、難しい(読みにくい)考えを書き並べているのではないので、初めから読んでも楽に読み終えることができる内容になっています。
私が興味を持った話
私のチーム運営は、私が全体の方針を考え、詳細なアイデアや改善などを各メンバーから募り、全体の修正を行うというようなやり方をとっています。
これを実践しようとすると、日頃からのコミュニケーション、メンバーとの距離感が大事になってくると考えています。
なので、くだらない話もしますし、上司の愚痴をこぼしてみたり、自分の弱い部分を見せてみたりしていました。
ただ、「本当にこれでいいのか」という違和感はずっとありました。
本書での26番目の失敗に「人が育つ社風を作れなかった」というのがあります。
著者の会社の場合は、「みんながバラバラに仕事をする」雰囲気であったり、「人としてのしつけ」の部分が疎かになっていたそうです。
私の場合もそうです。技術力はそれぞれ年を重ねるごとに付いてくるのですが、報連相であったり、勤務態度や責任感であったり、人としての成長が遅れているように感じています。
この失敗からの教訓(解決策)はリーダーが理想とする人材像を描き、自ら体現する姿を見せることです。
リーダーが長時間残業をすれば、部下も残業が当たり前になるし、リーダーが現場を大事にすれば、部下も現場中心に仕事をする。リーダーが常にメモを取る習慣を持てば、同じように部下もメモを取るようになる。
そう、リーダーの習慣がそのまま組織の風土となるのです(ということを教えてくれています!)。
私は、メンバーの成長を促すように注意してみたり、育つのを待ってみたり、そればかりでした。なので前述のように、注意できる雰囲気作りをしていたのでしょう。
しかし、本書にあるように本気で育てるなら自らが率先してその姿を見せ続けることが大事なのですね。
うちのメンバーたちは現場にメモ帳を持って来ないことが多いです。「どうやって言われたことや事実を覚えるんだろう?」と思っていました(若いからできてる?)。
私が率先してメモを取ることを見せていなかったからなのですね。
こんな小さなことかと思われるかもしれませんが、一事が万事だと思います。
放置しておくと「そんな小さなことは大丈夫ですよ。」という風土が根付いてしまい、仕事が大雑把になり、小さなことに気が回らなくなって、質が落ちます。
技術はあっても良い仕事ができなくなるのですね。
「小さなことからコツコツと! 西川きよしです!!」
です(割とよく言ってます)w
読みやすい構成と内容になっていますので、皆さんも是非ご一読ください。
ここまで読んで頂き、ありがとうございます。