ブレインストーミングの失敗と成功のコツ

こんちは。たくやです。

今日は雨が降ってます(って書いてる間に止みましたw)。

雨上がりは涼しくなるので、いいですね!

さて今日は、前回の内容と一部かぶるのですが、ブレインストーミングについて私の経験談を少し書かせて頂きます。

ブレインストーミンとは


ブレインストーミング(=ブレスト)自体はご存知の方も多いと思いますが、一度復習しますね。

「何か新しいアイデアがほしい!!」というときに、数人で集まって様々な意見を出し合うアイデア発想法です。

その名の通り、脳に嵐を起こすようにフル回転させて色んなネタを絞り出すのです。

ただし、闇雲にやるのではなく、最低限のルールがあります。

ブレインストーミングのルール


ブレインストーミングのルールは以下の通りです。

  1. 発言は質ではなく、量を重視する
  2. 批判は厳禁、自由奔放な意見をみんなで歓迎する
  3. アイデア(意見)同士を結合させて発展させる
  4. 良し悪しを判断しない、結論を出さない

要はみんな仲良く、ダメ出しなしで、いっぱい喋って!!ということです。

参加者には事前にルールは通達しておきますが、実際は黙り込んだり、「そのアイデアはちょっと・・・」みたいな話にもなるので、ファシリテーター(進行役)は4つのルールを意識して良い雰囲気作りを心掛けないといけません。

結構、大変ですw

ブレインストーミングの失敗


私の失敗談を書きますね。たくさんありすぎて何から紹介したらいいか悩みます(笑)

まずは人数です。

色んな意見が欲しかったので、若手、熟練のおっちゃん、中堅、分野・専門違いなど、かき集めて10人くらいでやりました。

2時間くらいみんなで意見交換して、ホワイトボードに書かれたアイデアは5~6個でした(泣)

正直、人数が多すぎました。どんなバックグラウンドを持っているかを考え、様々な経験からの意見を期待していましたが、人が集まりすぎると個々に牽制し合って、喋り出しづらい雰囲気が形成されてしまいます。

休憩をはさみながらとか、指名してみたり、自分が意見を出して「このアイデアに対して意見はありませんか?」みたいなこともやってみましたが、ダメでした。

もう一つの失敗は、目的ロスです。

ブレストを開催するのは、何か開発の目的があり、それを達成するためのアイデアが欲しくて、やっていると思うのですが、目的の理解・共有ができていないと全く関係のないアイデアが出て来て収集がつかなくなることがあります。

「目的の理解・共有」と言っても、「ただ知っている」というだけではダメです。なぜその目的が設定されたのか、なぜ達成しなければならないのか?など上位方針やニーズも理解した上での「目的の理解・共有」が重要なのです。

たとえば、新しい食器を開発することになったとしましょう。

市場のニーズからパスタ皿に力を入れるべきと開発会議で決定し、ブレインストーミングを開催することとなりました。

進行役:「さて皆さん、パスタ皿についてデザインや形状、なんでもいいので売れると思うお皿のアイデアを出してください。」

みたいな感じで始まります。

参加者A:「円形のお皿が多いので、長方形なんてどうだろう?」

(うんうん、いいですね。)

参加者B:「どんな盛り付けでも美味しく見えるデザインなんてどう?」

(あー、メッチャええやん)

参加者C:「いや、俺はさ、前々から箸が気になってたんだよね!」

(えっ!?)

参加者C:「パスタ皿もいいけど、箸から考えてみてもいいんじゃない?」

(えええぇぇぇーーーーーー!!!!!!)

まぁ、ここまで極端だと修正できますが、出てきた意見を批判できないルールがある中で、方向性の違う意見は非常に困ります。ここで他の参加者も「そうだ、箸だ」みたいなことなると、会議を仕切り直した方が良いと思います。

こんな風にならないように、事前に市場データや開発会議議事録を配布して、パスタ皿の重要性や上位方針を事前の説明会などを開催して、周知徹底しておくことが肝要です。

誰でもできるブレスト運営のコツ


前回ブログに書いたように、何もないところ(0の状態)からブレストで新しいもの(1の状態)を生み出そうと思うと、アイデアの発散→具現化→収束とかなりのステップを踏まないといけないので、寄せ集めのメンバーでは検討の時間と体力が足りません。

やるのであれば、プロジェクト化して同じ目的の集団内でやると良いでしょう。

しかし、実際は自分よりも良いアイデアを出す手助けに使いたいと思うので、どうしてもブレストでやりたい場合は、0→1ではなく1→100、つまり何らかのアイデアはすでに出ていて、それをより良くするためのアイデアを募る方法として活用すれば良いと思います。

0→1というのは目的の理解・共有が難しいですが、1→100の場合はすでに検討の対象となるアイデアがあるので、参加者の意見がそこに集中し、方向性の違う意見が出にくくなります。

しかも、自分とは経験の違う人たちが集まるので、本当に面白い視点で物事を捉えてくれて「あー、やって良かった」と思える会議になると思います。

是非、みなさんもはハードルの低いやりか方からトライしてみてください。

ここまで読んで頂き、ありがとうございます。

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