プレゼンの失敗は挽回できる!!
今回はアラン『幸福論』の中から「乙女の心」の一節について書いてみたいと思います。
人は各々自分の気分を開墾する必要がある。自分の気分を否定すること。それはまさに物事を軽々しく信じないことである。この世界は鉈鎌と斧によって開かれている。夢や幻を追い払ってできた並木道なのだ。まるで予兆への挑戦のようなものだ。反対に、自己に甘くなり、印象の前にぬかずくようになるや否や、世界は我々に対して閉ざされたものとなる。世界があるとわかるのはその現前によってである。
正直、私自身は深いところまで理解できていないと思います。ただ、このプロポを読んで感じるのは、『夢は道を作ってはくれず、道は自らの力で切り開いてのみ現れるもの。道が見えなくなるのは、自分に負け、下を向いた時。』ということ。
私がメーカーに勤務していた時、自分の手掛ける仕事をどうにか進めたくて、役員に現状と今後の計画をプレゼンしたことがありました。上司とも相談し、役員の性格や思い癖を考慮したパーフェクトなプレゼンを準備しました。
結果、プレゼンは大撃沈。
(役員さん、そこまで言いますか・・・)
と思ってしまうほどのお叱りを受けました。
「ここまでケチョンケチョンに言われたら、上司からも救いの手があるかな?」なんて淡い期待を抱きましたが、上司もお手上げな状態でした。でも1ヶ月後にはまたプレゼンが待ってます。「何をすればいいか皆目見当がつかない。」そんな感じでした。
(きっとあのプレゼンの時は別の案件で役員の機嫌が悪かっただけかもしれない)
そんなことを思ったりもしました。
でも・・・
何かが変わるわけ、ありませんよね。
本来私がやるべきチームのマネジメント業務を同僚に託して、上司と一緒に次のプレゼンに向けて作戦会議。必要な情報の入手、追加のデータ取り、仮説を立証するための予備実験、などなど時間の許す限り手を尽くしました。
リベンジとなるプレゼンでは、なんとか役員にプロジェクトの現状と今後の計画を理解してもらい、思い通りに進められることが決まりました。
いやぁ〜
思い出すだけでもヒヤヒヤしますね。
絶望に打ちひしがれた後の行動は、どれが本当に正しかったのかどうか分かりません。とにかくガムシャラだったのを覚えています。あのタイミングで、自分に甘え、上司を頼り、役員のご機嫌回復を願うだけだったらきっと2回目のプレゼンも大撃沈だったでしょう。自分の持てる鉈と鎌を総動員させて頑張ったおかげなんだと思います。
もし、仕事で何か上手くいかないことがあったのなら、原因を自分以外に求めるのではなく、「今から自分にできることがあるとしたら?」と自問自答し、道を切り開いていくしかありません。何が正しいのかは分かりませんが、鉈鎌を振り回せば必ず草木は倒れ、眼前に道が現れます。自分の力を信じて行動を起こせば良いのです。
ここまで読んで頂きありがとうございます。