仕事の苦手を克服する単純な方法

仕事の苦手を克服する単純な方法

今回はアランの『幸福論』の「運命について」から気になった一節をご紹介します。

期待を抱くことは意志を持つことではない。詩人は十万フランが入ると期待を抱くが、誰からどうやって入るのか知らない。彼はその十万フランを得るためにほんのわずかな行動も起こさない。

つまり、お金を稼ぎたければ得るための方法を考え、実行しなければいけない。行動が肝だ!ということを言ってますね。ビジネスで成功するための大原則ですよね。

ただ、アラン先生のプロポです。当たり前ですが、これだけでは終わりません。次のように続くんです。

しかし、彼は美しい詩をつくりたいと思っている。だからそれをつくるのだ。その詩は彼の詩人である性質に従っているので美しい。鰐がワニ皮になり、鳥が羽毛になるのと同じように。だから、最後には自分の道を見出すあの内部の力は、運命とも呼ぶことができる。

ビジネスは大事です。顧客の求めてる物やお困り事を解決する方法を手渡して、代わりにお金を頂く。これを繰り返して稼げるようになる。というのが一般的ですよね。

ただ、アラン先生が言っているように”自分の道を見出すあの内部の力”が最も大事なような気がします。自分の中にないものって、どうやっても頑張れないことってないですか?

仕事でいえば

「資料作成のためにセミナーにも通ったし、たくさんビジネス書も読んだけど、どうしても上達しない」
「同僚と喋るのは平気なんだけど、部署が変わると気を遣ってしまい、会議になると途端に黙ってしまう」
「いつも上司から「よく考えろ」と言われるけど、何をしたらいいか分からない」

きっとそれぞれ、内部の力として『資料作成力』『交渉力』『論理的思考力』が強くないのだと思います。私は特に『資料作成力』が・・・。

ある会議でのことです。

その会議は複数の部署から代表者が出席して意見を交換するというものでした。私がファシリテーターを務めることになっていたのですが、私の性格からなのか、毎回私が喋るとお堅い空気が流れ、ざっくばらんな意見が出てきません。場の空気を和ます『ムードメーカー力』のようなものがゼロなんですね。

そこで私がとった方法は単純で、『ムードメーカー力』のある人に会議に同席してもらうことでした。そう、自分にない力は他の人に補ってもらえばいいんです。そのためのチームですし、組織ですから。無理をして苦手を克服する必要はないんですよね。

苦手を克服するよりも、アラン先生の言うように、自分の内部の力を引き出すような努力=好きを続けることが大事なんだと思います。心で考えて、「これを続けたい」「もっとやりたい」「ずっとやってても苦にならない」、そんな好きなものに没頭してみてください。

「本当に好きなものがわからない」という方は、また今度、「好き」を見つける方法をお伝えしますね。

ここまで読んで頂きありがとうございます。

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