どうしようもない不安に襲われたら

どうしようもない不安に襲われたら

今回もアランの『幸福論』です。その中から「短剣の舞」の一節を紹介します。

そんな風に自分を苦しめているすべての人に、ぼくは言いたい。現在のことを考えよ、と。今一刻また一刻と継続している君の生を考えよ、と。この一分の後には必ず次の一分がやってくる。したがって、君が現に生きているのだから、今生きているように生きていくことは可能なのだ。未来のことが怖いだって?君は自分の知らないことを語っているのだ。出来事というのは、我々の期待通りには絶対行かないものだ。

なんとも力強い一節ですね。

仕事が順調な時は、未来を想像することは楽しい作業となりますが、そうでない場合は本当に落ち込みますよね。今の良くない状態の延長で未来を想像してしまうので、どうしてもいけない。

さらに、未来を想像した時に不安が駆け巡るともっと良くない。未来を変えるためには行動を変えるしかないのに、その行動すらも取れなくなってしまいます。

不安な未来についてアランは一つの解決方法を与えてくれていると言えます。アランの言うようにしっかりと今を見つめることで本当にやるべきことが見えてくるのです。

例えば、私のケースで言うと、以前こんな風に思うことがありました。

「このままだとイヤな仕事ばかり回ってきそうだなぁ・・・」

実際にそれに近い状態になってしまい、自分の希望は叶わず、逆に興味の湧かない苦手な仕事ばかりが与えられるんです。なんだか終わりがないような・・・。

そして、勝手に不幸な未来を想像して辛くてモチベーションの低い自分を思い描いて、さらに落ち込んでしまう。そんな日々が続きました。

不安な未来に飲まれている時は、いくら未来を明るく想像しようとしてもムリですよね。

ある時、ふと視点を切り替えてみることにしました。「今やるべきことはなんだろう?」と。

そうすると自然と考えが回りだすんですね。「やるべきことは早く短所克服に手を付けることだっ!」と考えが急展開したんです。未来が不安なら、未来を書き換える行動を始めればいいんです。「よしっ!勉強しようっ!」そう決断して参考書を手に取りました。

まだ道半ばなところはありますが、このまま勉強を続ければ未来は変わると信じています。『幸福論』から引用したなかに「我々の期待通りには絶対行かないものだ。」と言う一文があります。”絶対”なんですよね。期待も不安も全部含めて、我々が想像する未来なんて”絶対”に起きないんです。

さらにアランは続けてこんなことも言っています。

すべてのことが変わり、すべてのものが過ぎ去る。

ちょっとカッコ良すぎませんか?

やはり「”絶対”にこうなる!」という普遍的なものは存在しないんですよ。安心しなさい、未来は明るい!そんなメッセージが聞こえてきそうです。

未来が不安になったら、いま何をやるべきかにフォーカスしてみてください。

ここまで読んで頂きありがとうございます。

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