話を聞くだけで元気をくれる人

話を聞くだけで元気をくれる人

今回もアランの『幸福論』です。その中から「上機嫌」の一節を紹介します。

人生の小さな不幸について、それを吹聴したり、見せびらかしたり、誇張したりしないことである。他人に対して、また自分に対しても親切であること。他人が生きるのを支えてあげること、自分が生きて行くのも支えてあげること。これこそ、本当の愛徳(シャリテ)である。

吹聴したり、見せびらかしたり、誇張したりする人生の小さな不幸って、一体なんでしょうね。例えば、たいしたチャレンジでもない失敗自慢とかですかね?

確かに小さな失敗自慢なんて聞いたところで面白くもないし、聞き手からすると「器が小さいな」としか思えないようなことだったりしますよね。

他人に対して親切であるということは、つまり、他人が話を聞いたときに快く感じない行為であるかどうか、と考えることができるかと思います。

そんなことはやらないのが普通かとも思うのですが、意外とやっちゃってるかもしれませんね。自分のことって簡単には俯瞰で捉えることができませんから。

引用した一節では、さらに『自分に対しても親切であること。(中略)支えてあげること。』と続いています。自分の行為が自分自身の支えとなりうるのか、ということだと思います。

もし自分が2人いたとして、片方の自分がもう一人の自分の話を聞いた時、「よし、俺も頑張ろう!」となるかどうかが大事なんですね。そんな話し方を自分ができているのか?

意識する必要はないけど、そんな自分に僕はなりたい・・・。

「〇〇さんと話してるだけで元気になるんです!」なんて言われる方、いますよね。きっとそういうことなんだと思います。自分の行為が相手はおろか自分自身に良い影響を与える。与えようとして与えるのではなく。これこそが愛徳なのでしょうね。

嫌味にならない範囲で小さな幸せの話をしてみましょう。

今日もここまで読んで頂きありがとうございます。

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