ジェームス・W・ヤング「アイデアのつくり方」のまとめ
どうもー
雨がちらほら降って少し過ごしやすいですね。
夏休みはいかがお過ごしですか?
私はギター→読書→盆栽→携帯イジリのヘビロテです。
ほとんど外に出てません。日焼け対策です(笑)
さて今日は、私の好きな著書を1冊紹介したいと思います。
私もずーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっと
どうやったら新しいアイデアを生み出せるのか悩んでました。
この本と出会い、意外とシンプルであることを知りました!!
(あるいは答えがないことを理解したのかもw)
ジェームス・W・ヤングさんの「アイデアのつくり方」です!!
初版が1988年で、すでに第62刷(もっといってるかも)。
まえがき・あとがき含めても102ページと薄い本です。
しかし内容は、30年経っても本質が色あせることなく、
読み応えのあるものとなっています。
以下、要約です。是非読み進めてみてください!!
アイデアづくりの二つの原理
- アイデアは既存の要素の新しい組み合わせ
- 新しい組み合わせを作り出す才能は事物の関連性を見つけ出す才能によって高められる
一つ目は例えば、
パソコン + 携帯電話 = スマートフォン
のようなイメージですね。
二つ目は、「とにかく普段から旅に出たり、本を読んだり、
色んな人にあったりして広い知識を養っておけ」ということです。
まぁ確かに、”要素の新しい組み合わせ”を考えようとした場合、
一つは目の前にある自分の専門に関わる要素だったとしても、
もう一つの要素は専門外から持って来ないと新しい組み合わせには
なりませんもんね。
(専門内に新しい組み合わせがないというわけではございません)
次からは、アイデアを外に向かって展開するまでのステップです。
第一段階~資料収集
- 特殊資料の収集:専門資料を集めたり、まとめたり
- 一般資料の収集:世間一般に関する幅広い知識・見聞
特殊資料は専門に関する分析データ、周辺データ、文献などです。
加えて、先ほども言ったように専門に関係ない知識等の一般資料も
収集しておく必要があります。
ですが、開発の段階になって一般資料を集めようと思っても
何をしたら良いか分かりませんよね。
なので、日頃から本を読んだり、旅に出たり、人に会ったり
することが大切なのだと思います。
分かってはいるのですが、私の場合、
- 読書:読んでるが身になっていない
- 旅:本ブログ冒頭のように出不精
- 人に会う:気を使いすぎて疲れてしまう
と、まぁ…終わってますね。
ですが、やりようによってはアイデアは出ますので、大丈夫w
第二段階~心の消化過程
- 一つの事実を取り上げ、違った光の下で眺めてみる
- 二つの事実を並べて、どうやったら噛み合うかを調べる
- 部分的なアイデアが出てきたらメモに残す
お次は、「ひたすら悩む」です。
第一段階で収集した資料をひたすらこねくり回して
新しいアイデアが浮かんで来ないか悩むのです。
「そんな簡単にアイデアなんか出ないだろ」
という気持ちをグッと抑えて、ただただ悩み続けるのです。
そして、キラッと光るものが溢れてきたらすぐにメモ!!
そのメモもまた新しい資料としてこねくり回す。
でも結果、何も出ません(笑)
これが第二段階です。しょーがない。
第三段階~問題の放棄
- 問題を完全に放棄し、自分の感情を刺激するものに心を移す。
あれだけ悩んで夢にも出てくるほど考え続けたものを
突如として完全に放棄します。
放棄して何をするかと言うと
例えば、音楽、映画、舞台、詩、小説など
まったく関係のない気分転換になることをしろと
ジェームスさんはおっしゃってます。
私が過去に思い付いたアイデアも、やはり買い物中や
ボーっとしてるときに出てきたものが多いですね。
しかし、どのタイミングで悩むのをやめ、放棄するのか?
悩み切ったと割り切る目安はあるのでしょうか?
本書の中には特に書いていませんが、
平日などのワーキングデイなどは朝も昼も夜も悩んで、
休日のせめて1日は気分転換を図るといい具合に
頭の中で情報が整理されるかもしれません。
やっぱりメリハリは大事なんですね。
第四段階~アイデアの到来
- 最も期待していない時に訪れる
天の啓示のようにアイデアが降って湧いてくるのを待つのです。
”信じる者は救われる”的な。ある意味、恐怖ですね。
これでアイデアが出て来なかったらどうしよう・・・。
①完全に忘れてる(放棄してる)から問題にならない
②もう一度、第二段階に戻って悩みまくる
ということで、忘れていれば①、覚えていれば②
ということになります(笑)
いやいや、あくまでも仕事前提なので忘れるわけはないですね。
はい、第二段階に戻ってもう一度がんばりましょう。
この第二段階の悩み方が、ブレストであったり、KJ法であったり、
マインドマップ、SCAMPER法、マンダラート法などです。
おいおい紹介しますが、色んなやり方があります。
ですが、しょせん悩み方なのです。
本当のアイデアはその先にあるのですっ!!!!
第五段階~現実への適用
- 現実の条件(実際生や有用性など)に合わせるため手を加える
- 理解のある人々の批判を仰ぐ
いよいよ最後です。
第四段階でアイデア自身は出て来ているので、
ここでは整理・ブラッシュアップを図ります。
やはり降って湧いてアイデアなので
そのまま世に放つと格好の餌食です。炎上の種となります。
早くお披露目したいという気持ちを堪え、
そのアイデアは
- 目的に見合っているか?
- 目標を達成できそうか?
- 実現(製造)可能なのか?
- (コストは)現実的か?
- 品質は保てるか?
など、浮かれてないでもう一度確認をお願いします。
私も学生(大学院生)の頃から後輩に指導する際、
考えて、考えて、考えまくって、答えが出てきたら
その答えが正しいかもう一度考えろ
と言ってきました。
今ならもう少しちゃんと指導できると思いますが
言いたいことは同じですね。
きちんと最後のケアをして、内々で評価してあげてから
「これが私のアイデアです!!」
と大見得を切って展開することが
本当の意味でアイデアが生きる手順なんですね。
私見も交えながら要約として紹介させて頂きましたので
今回はかなり長文となってしまいました。
アイデア創出の過程について余分なものを取り除いて
シンプルにかつ納得感のある内容となっています。
興味を持たれましたら、是非ご一読ください。安いですし(笑)
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。